俺は犬だ。
本当は狼人だが飼われているので犬でいいだろう?


目の前では愛しい主人が無防備に寝ている。
犬は動物なので本能に忠実なはずである。
だから俺はこれから主人を襲おうとおもう。


薄暗い部屋の中。
主人はいつもベットで俺に抱きついて寝る。
まったく。
お前に気のある俺の身にもなってみろってんだ。
とりあえず、主人の手をはずし起き上がる。
うーん。今日も可愛い主人である。


盛りついている俺はまずは主人の匂いを確認することからはじめた。
鼻先を主人の耳へと近づける。
くんくん。
うむ。なんともいえない甘い香りがする。
ぺロリ。
一舐め。
いかんいかん。起こしてしまう。
俺は生唾を飲み込み、次は首筋に鼻先を押し付ける。
そのまま匂いをかぎながら下へとズラしていく。
はぁはぁ。
なんかとろけそう。
俺は調子に乗り、肩、脇、横腹と下へ順に嗅いでゆく。


そしてとうとう尻にたどり着く。
俺は犬だ。
だからこれは挨拶なのだ。
主人の健康状態を知るのもペットの勤め。
いざ。


くんくん。
ふんふん。
すんすん。
はぁ、幸せ。
いつも嗅いでるいい匂いがとんでもなく高濃度でする。
そういえば、初めて会ったときあんまりいい匂いがするんで、
思わず尻の匂い嗅いでしまい真っ赤な顔してたなぁ。
可愛かったぜ。
ああ、骨抜き〜。
いかんいかん。
今日、俺はこの先に進むと決心したのだ。


するりと指をパンツにかけ、ゆっくりとおろす。
すると月明かりに照らされた可愛らしいお尻が現れた。
パンツを太ももまで下げると、俺は秘部を直接嗅ぐ。
やばいな。
意識が跳びそうだ。
くらくらしながらも俺の舌は本能に逆らわず、そこを舐めていた。


ぴちゅぴち。
湿った音が響く。
入り口を舐めてほぐすと今度は濡らした指を入れてよりほぐしてやることにする。
主人が痛かったらかわいそうだからな。
俺はなんて主人想いな犬なのだろう。
俺の唾液でべちょべちょになったそこはゆっくりと侵入する俺の指を何とか受け入れた。
ゆっくりと出し入れしてさらに緩めていく。
それにしても扇情的な光景である。
今すぐにでも一つになりたくなる。
だが、焦ってはダメだ。俺よ。
俺はこれを期に主人との仲を深めるつもりなのだ。
怯えさせたり怖がらせてはいけない。
めろめろにさせるのだ。


扇情的な光景のせいで
サイズの大分大きい俺のために主人が買ってきてくれたパンツがびしょびしょである。
もうそろそろ十分にほぐれたのではないだろうか。
主人のそこは俺の指三本の侵入を許すまでになっている。
興奮に震える俺は何度か失敗しながらもズボンとパンツを脱ぎ、ペット脇に投げ捨てた。
ついでに、脱がしかけだった主人の衣服も脱がし、お互いに真裸になる。
俺の雄は先走りで濡れている。
これなら唾液をつける必要はないだろう。
軽く扱いて先走りを満遍なく塗りつけると、
俺は先端を主人の秘部にあてがった。


おっと、いかんいかん。
念のためもう少し主人の秘部を濡らしておこう。
俺は主人の尻に口をつけ、舌を根元まで侵入させた。
内部を満遍なく舐めて濡らす。
うむ。うまい。
ゆっくりと舌を抜くと俺は今度こそと、
主人を仰向けにし、足を抱きかかえて侵入を試みることにした。
にしても、主人よ。
起きないな。
もっと早くに起きて抵抗するかと思っていたのだが。
もしや、もう起きて・・・
おっと、今はそんな些事にかまっている場合ではなかった。


俺は亀頭を押し付けると、ゆっくりと体重をかける。
にゅるりという感触とともに俺は主人の中へゆっくりながら侵入を果たした。
ああ、主人よ。
愛しているぞっ。
腰が密着するまで侵入させると、
さすがに圧迫感があるのか主人は「うっ」と小さなうめきをあげる。
主人の中は熱い。
俺の腰は歓喜で震えていたが、今はまだ我慢だ。
俺は主人に嫌われたくはないのだ。
なんとしてでもまたしたいと誘ってくるようにしなければならんのだ。


俺は泣く泣く本能を押さえ込み、密着する腰をさらにゆっくりとベットに押し付けて、
主人を軽くゆすってやる。
自分でも分かるほど俺の雄は先走りを出していてもう主人の中はぬるぬるである。
ああ、たまらん。
匂いは最高だと思っていたが、身体の相性も最高だな、主人よ。
もう俺の伴侶はお前で決定だ。
俺はキスをして舌を主人の口の中へ侵入させた。
やはりな。
主人よ。
お前は起きているな?
何もいわないということは俺は受け入れるということなのか?


俺はゆっくりと腰を動かしながら、いろいろ角度を変え、
目的の場所を探した。
主人の体がぴくっぅとする。
ほうほう。
主人よ、お前はここがいいのか。
俺は主人があんまりにもキュウキュウと締め付けるので、
少し動かしただけでもイッてしまいそうである。
大分溜めてたからなぁ。
と、自分に言い訳をしつつも徐々にペースを上げて主人を刺激してやる。


もう、本格的にやばい。
俺は主人の背中に手を回すとそのまま抱き上げて、俺の胡坐に上に座らせて、
下から突き上げた。
抱きしめた上半身も上下させる。
主人も観念したようで、俺の首に手を回し、
アッアッと喘ぎだした。
おいおい、そんな可愛らしい仕草をするなよっ。
俺は尻尾で主人の背中を包んでやった。


うっ、もう限界だ。
俺は主人の尻をしっかりと掴み、身体を再び倒してベットに押し付けた。
腰を思いっきり主人に押し付けると俺は射精した。
ドビュッと音がしたのではないかというほどの勢いで大量の子種を体内に仕込む。
熱の塊が主人の中へ入っていくのが分かる。
はぁはぁ。
愛しいぞっ、主人よ。
俺の子犬を沢山孕んでくれ。


主人は惚けた顔で俺を見つめている。
おいおい。
これで終わりだと思ってるわけではないよな?
さっきのはお前を慣らすための前戯だ。
俺はお前を離すつもりなどないのだ。
このまま朝まで愛して、めろめろにしてやるから覚悟しろよ?


あとがき
picture のを書いてるときに
ああ、狼が描きたかったのになんか犬になっちゃたなぁ。などと
思いながら頭に浮かんだ話です。
駄文失礼しました。

2007/09/03 執筆

return